今回、スタジアムDJやラジオパーソナリティなどで幅広く活躍する澤田達哉氏が日本人として史上初、留学生からドイツ3部まで登りつめた山田真史選手にオンラインでインタビューを行いました。大学卒業後、アマチュア選手としてドイツでのキャリアをスタートさせた山田選手は6部、5部、4部と着実にステップアップをしていき、今シーズン4部優勝、3部昇格を達成。留学生から史上初となる世界最高峰ドイツのプロリーグ3部に到達した気持ちや下積み時代の想いなどを話してくれました。

 

 

「まずは自己紹介をお願いします。」

「名前は山田真史です。今現在、ドイツのベルリンに住んでいて、プロサッカー選手としてサッカーをさせてもらっています。」

「日本の出身はどちらになりますか?」

「日本の出身は京都の宇治市出身です。」

「身長と体重も伺っていきたいです。」

「身長が177cmで、体重が72kgですね。」

「今年何歳になられるシーズンですか?」

「今27歳なので、今年28(歳)になるシーズンですね。」

「ドイツは来て何年目の年ですか?」

「今で5年目ですね。次で6シーズン目に入ります。」

「ドイツの当初、まさに5年前、6年前を振り返ってみてどうですか?ここまで色んなことがあったと思いますけども」

「ドイツに来た当初というのは、アマチュアのチームからのスタートになったので、当時6部からスタートして、やっぱりその当時は気持ち的には『絶対這い上がる』っていう気持ちが強かったんですけど、6部からのスタートというのは自分の中で少し不安があったりしましたね。」

「この6部というのは日本の方に説明するとすると、県リーグとかJFLの間にあるようなカテゴリーくらいですか?」

「そうですね、上から順番に降りていくと、関西2部リーグとか県リーグ1部とかくらいのレベルになってくると思います。」

「地域でも1部、2部という構成がある地域もあるかと思いますけども、でもそこでドイツでスタートしていき、まさに次のシーズンの舞台が3部というところまで来ているじゃないですか。この快挙って山田選手知らないと思いますけども、ドイツに2,000人以上のサッカー留学生がいる中で初めてだそうです。凄くないですか?」

「そうですね、自分でもちょっとビックリしています。(笑)」

「名の知れた、日の丸を背負った方たちがブンデスリーガでチャレンジするという一方と、6部もそうですけども、ドイツってすごいカテゴリーが多いですよね?下は何部まであるんですか?」

「聞いたことあるのは12部とかまであるって。。」

「12部!?1部っていうのがまさに皆さんが観ているブンデスリーガで、世界で一番集客すると言われていて、このブンデスの舞台が例えば日本のJ1ですかと言われるとまた違って、ブンデス2部がJ1、ブンデス3部がJ2というくらいが説明する部分では分かりやすいのかなと思うんですが、ドイツのクラブってスタートは6部でしたけども、スタジアムとか練習場とか環境面はすごい良いんですよね?」

「そうですね。僕が一番最初に行った6部のチームとかはすごい田舎の町のチームだったんですけど、環境の整ったチームで人工芝のグラウンドとしっかりとしたクラブハウスであったりとか、僕も日本から来たので住む住居とかも提供してもらえたり、6部でも多少なりとも給料という形でお金が貰えたりというのもありましたね。」

「やっぱりこの辺りは日本の環境とは違うというか恵まれてるいうか、プレイヤーとしては安心できる所だと思います。山田選手の力と努力で3部まで上がってきましたが、ここまで来れた大きな要因とはどんなところにあると思いますか?」

「ここまで上がってくる為に自分が一番必要だなと思ったのはコミュニケーション力。それに必要なドイツ語をしっかり勉強するだとか、やっぱり日本人は内気いうかシャイな人結構多かったりするので、自分は話しかける能力とかが必要かなと感じましたね。」

「言葉は(語学)学校とか行かれたんですか?」

「1年目に1年間学校に通って、そこでドイツ語を勉強しながらサッカーをしていました。」

「ドイツ語って日本人に馴染みのない言葉遣いが多いじゃないですか。そこのコミュニケーションを取る大事な部分で相当苦労がまずあって、現場のサッカーで自分を見せないといけないというチャレンジもあって、このバランスをどういう風にとっていかれましたか?」

「最初留学する前に今サポートしてもらってる会社があるんですけど、そこの(代表の)近江さんと、話をさせてもらった時に、1年目は自分のレベルより1つ下ランクを落として、そこのチームでしっかり試合に出るということ、そして試合に出ながらドイツ語もマスターしていくという話で、当時関西大学1部リーグでプレーしてて、最初『それどうなんやろ』っていう不安とかもあったんですけど、実際ドイツに来てみてコミュニケーションとかドイツ語でしっかり話す、ドイツ語を理解するというのは大事だなと感じたので、1年目に1つ(レベルを)落としたところで試合に出ながら語学を学ぶといった面で、サッカーない時とある時のオンとオフの切り替えをしっかりしないとダメだなという風にはずっと思ってやってましたね。」

「世界中でチャレンジする日本人っていうのは行ったらなんとかプロになれるんじゃないかって思う人たちも多くて、結果が出なかったり、監督に起用されなかったり、クラブの状況が悪かったりすると、『違うチーム行きたいです』とかチームを変えたがるんですよね。ましてや6部から這い上がって、上に輝かしい舞台があると思ったら先が長いじゃないですか。まさに28歳になる年という部分で、6部から3部まで這い上がってきたというのは、自分の自信にも繋がるんじゃないですか?」

「そうですね。はじめ来た時からすごい苦労とかもあって、ドイツと日本のサッカーの違いだとか、環境の違いとか色んなことを経験して今の自分があるので、そうやって培ってきたものはやっぱり自信になります。」

ここまで来た要因がサッカーのことではなかったっていうところが、山田選手からの大きなメッセージじゃないかなと思います。そんなドイツでの生活も長くなっていますけども、ドイツの魅力はどんなところにありますか?そこまで頑張れた1つでもあると思いますけど」

「国自体がやっぱりすごいサッカーが好きな人が多いっていうのはすごい魅力的に感じますし、サッカー以外のことでいうと街並みとかすごく綺麗で、気候とかも日本と違って夏とかでもそんなに暑くならないので過ごしやすかったりとかありますし、あんまり縛りやストレスがない。この歳になってくると、日本の友人と話したりしていると『会社のストレスがどうや』とかそういったことを聞くことが多くて、そういうのを聞いてドイツ人を見てると、仕事でのストレスっていうのはそんなにみんな感じてないのかなって。結構昼間からお酒飲んでるとかもあるので、『ストレスフリーな仕事の仕方をしているんだな』って感じます(笑)。サッカー後のキャリアとかでもドイツの方が落ち着いて生活できるのかなって想像できたりするので、そういったところもこの国の魅力でもあるのかなって思います。」

「今3部で大きなミッションが目の前にありますけども、今後の目標とかもありますか?目の前も含めてステップアップしていく目標があったら是非聞かせてください。」

「まず1つ目の近い目標としては、チームもこれから3部に向けて新しい選手とかも補強する中で、そこでまたもう一度自分がスタメンとして出れるように、しっかりと良い準備をすることがまず1つ。そして、その後しっかり試合に出て、3部で活躍して、もう1つ上のレベルのブンデスリーガ2部にチャレンジできるように良い結果を残せていけたらなというふうに思っています。」

「よく褒められるポイントなどがもしあったらお聞きしたいんですけど、現地ではどんな所を評価されることが多いですか?」

「運動量がすごい多いので、サイドバックとして縦に攻め上がって、すぐに戻って来たりとか、攻守の切り替えの早さとか、対人の1対1の強さとかはチームの監督に気に入ってもらっていますね。」

「日本人の評価の1つでサイドバックの献身的なプレーというのはドイツでも高い評価があるっていうのは、まさにそこにハマって自分のストロングポイントが活きてるということで、本当に怪我だけには気を付けないといけないポジションだと思いますので、身体に負担がかかってると思いますけども(今後の)活躍を楽しみにしております。」

「ありがとうございます。」

 

インタビューの様子はこちら▼

 

【ゲスト】


山田 真史 Shinji Yamada

身長:177cm
体重:72kg
出身:京都府
所属:Viktoria Berlin
ポジション:SB, WB
過去所属チーム:奈良育英高校 − 近畿大学 − FC Dorndorf(ドイツ6部) − Wirges(ドイツ6部) − SV Werder Bremen Ⅲ(ドイツ5部) − BSV SW Rehden(ドイツ4部)
経歴:奈良国体選抜、日本高校選抜、2012年度高校選手権ベスト16(優秀選手)、関西学生選抜、2014年度インカレ出場

山田 真史 Twitter▼
https://twitter.com/8116s?s=11

山田 真史 Instagram▼
https://instagram.com/shinji.jpgm?igshid=uf0lc301y6uv

 

【パーソナリティ】


澤田 達哉 Tatsuya Sawada

経歴
1977年9月30日 静岡県浜松市生まれ
1993年 浜松市立高台中学校卒
1993年 ウルグアイへサッカー留学 
1996年 聖隷学園高等学校卒
1996年 AAアルヘンティノス・ジュニアーズ(アルゼンチン)
2001年 MC活動始業
2006年 SPOSiC JAPAN 始動
2008年 飲食店「sposic cafe do」開業
2014年 SPOSiC FOOTBALL ACADEMY 開校
2016年 移動販売車「DOMINGO COFFEE 10」(※現在は沖縄・石垣島)

高校在学時16才でウルグアイにサッカー留学。 Jリーグからのオファーを断り、卒業後はアルゼンチンのプロチームに所属。その後、W杯や海外サッカーリーグの実況、スタジアムDJやラジオDJなどを経て「スポジック・ジャパン」設立。カフェやキッチンカー、ラーメン店の経営のほかフットボールアカデミーを運営。現在は地元および全国各地でのMCをはじめ、横浜発のアパレルブランド「LUZeSOMBRA」アドバイザーを務めながら、家業「建具屋」で建築も学ぶ。

SPOSIC JAPAN▼
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サワダ タツヤ Twitter▼
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