今回は、今季からドイツ4部のベルリナーAK 07のチームキャプテンとしてチームを牽引する山田真史にインタビュー。日本でのキャプテンの経験はありながら、ドイツでは自身初となるチームキャプテン。日本人が海外でキャプテンをする難しさとは一体。クラブから大きな役割を与えられた日本人選手の新たな挑戦に迫る。

 

 

ー キャプテンになった経緯とは?

経緯はそうですね。今シーズンの準備期間の時にチームの問題とか、それから経営の方の問題、チーム、選手構成の問題とかも色々あった時期に、昨シーズンから経験ある選手として残ってほしいって頼まれてた状況だったんですけど、その後にチームのメンバーが固まってきて、シーズンがもうすぐ始まりますってなってきた時に一番年齢が上っていうのもあったし、あとは3部っていう舞台を経験したこともあったんで、そういった面も含めて監督にキャプテンとしてチームを引っ張ってほしいっていうふうに頼まれたんで、「僕で良ければ」という形で受けさせてもらいました。

 

ー キャプテンになったことで起きた心境の変化は?

咋シーズンは割と、選手自体がすごいメンバーも良くて、一人一人が個で打開できるぐらいの凄い力を持った選手がたくさんいたんですけど、今シーズンはチームの経営とかのこともあって、なかなか良い選手が集まらない状態でシーズンが始まって、そのこともあって自分がもっと責任持ってチームを引っ張っていかないといけないなっていうのがより一層思いましたね、去年よりも。

 

ー キャプテンとして求められていることは?

キャプテンとしてっていうより、キャプテンとしてもそうなんですけど、一人の選手として一番経験がある選手なので、どういったふうに普段の練習前準備したりとか、どういったように練習中でも行動で示したり、あとは言動で示したりっていうのも監督から求められることもありますし、あとは監督、コーチ陣と選手間の繋ぐ役割というのも、最近は求められることが多いので、どういった選手、チームの状況だとか、他の選手がどういう状況なのか今、どういうことをしたいだとか、そういうのも選手から監督に話をしたり、逆に監督から選手の方にこういうのを求められているっていうのを話をすることも多々あります。

 

ー キャプテンとして意識していることは?

意識してることか。特にあまり意識していることっていうのはないんですけど、チーム自体がやっぱり若い選手が多いので、そういう若い選手の雰囲気に引っ張られないようにっていうのは、ちょっと気をつけながらやってますけど、でもチームとしてチームの一員としてチームにしっかり馴染むっていうことも大事なので、そういった何て言うんすかね。節目というかやる時はやる、楽しむ時は一緒に楽しむっていうのをちゃんとできるようにしてます。

 

ー シーズン開幕からここまでを振り返ってみて

ここ最近の34試合ではやっとチームがちょっと形になってきたっていうのはあるんですけど、シーズン始めの方は選手がいないっていうこともありましたし、監督が来たばかりで、戦術もどういった戦術っていうのかはっきりしていない状況もあったんですごい大変だったんですけど、ここ23試合で点もよく取れるようになったし、勝ち点も集められるようになったんで、あとはここからそういったものを継続していけるかどうかっていうのと、さらにまた一歩チームとして成長していけるかどうかっていうのがすごい肝心になってくると思います。

 

ー 外国人がキャプテンをする難しさとは?

一番苦労するのがどうやって伝えるかっていうのがすごい難しくて、日本語だとスッと出てくる言葉でも、ドイツ語だとすぐに出てこなかったりとか、チームのミーティングの時にやっぱり自分が率先して喋らないといけないんですけど、そういったことも一回一回、どういうことを伝えるのかと、頭の中で考えてからじゃないとすぐに言葉が出てこないので、そういったところ苦労するんですけど、他に何人かチームをまとめる選手がいて、そういった選手も僕のことをしっかりサポートしてくれることもあって、そういったところはこれから自分自身もドイツ語を勉強して改善していけたらなとは思うんですけど。

 

ー 過去にキャプテンの経験は?

キャプテンは日本にいた頃は、高校の時と中学生のジュニアユースの時にキャプテンをやらせてもらってて高校の時はキャプテンとして全国大会も出させてもらって、その時は冬のあれ、何やったけ。忘れてもうた。

ス)選手権ですか?

冬のそう選手権。言葉が出てこんくなった。選手権でたまたま選手宣誓もさせてもらったっていうこともあって、後はその選手権でベスト16まで行ったことがあるぐらい。その後はドイツ来てからは何もなかったです。

ス)結構昔からそのリーダーシップを発揮するというか、チームの先頭に立つような存在だったんですか?

自分自身、その試合中とかによく声かけたりとか、チームを鼓舞する感じの声掛けとかすごい好きだったんで、そういったのもあって、多分監督とかもそれを見て「シンジお前キャプテンしろ」みたいな感じになったこともありますし、高校の時は指名制度だったんで、監督が何人か選手呼んで、その中で「この中の誰かがキャプテンやれ」って言って、あとは選手で誰がするって決めた時に「シンジ、お前しかおらんくない」みたいな感じで、それで指名されてやったって感じなんですけど。でも自分の性格上いつも声かけたりとか、いろんな選手のケアしたりとかっていうのがすごい好きだったんで、それが主な原因なのかなと思います。

 

ー 日本とドイツのキャプテンの役割の違いとは?

やることはもうほぼ変わらないかなとは思います。チームを引っ張っていく、監督と選手間の間を取り持って、コミュニケーションも積んでチームの雰囲気を良くするとかっていうのを日本でもやってきたようなことだったんで、内容はほぼ変わらないです。こっちでキャプテンして思ったのが、日本でキャプテンした時よりももっとカジュアルな感じというか。やるときはやるんですけど、日本でのキャプテンだとやっぱり常に気が抜けないというか。ずっと気を張ってて、自分ではミスしてはいけないみたいな。そういう雰囲気とかがすごいあったんですけど、こっちでキャプテンしている今は、周りのサポートとかもしっかりしてくれて、選手間のコミュニケーションで、何か聞き漏れたこととかを他の選手が逆に伝えてくれたりとか、そういったのもすごいあるし、あと監督とのコミュニケーションを日本にいた時よりも監督と選手というよりかは家族みたいな。友達、家族みたいな感じの距離感で話したりするので、やりやすいかなっていうふうには感じますね。

 

ー 理想のキャプテン像は?

僕も完璧にドイツ語を話せる訳ではないので、もう8年目なんですけど、もう少し自分のドイツ語でもっと選手、チームをまとめられるような声掛けとかもっと上手く言えたら良いなとは思いますし、あとは試合中とか練習とかでもそうなんですけど、自分のプレーで引っ張っていけるような、そういう選手であり、キャプテンになっていけたらなというふうに思います。

 

ー 今期のチーム目標、個人目標

チームとしての目標は今の状況を見たらもう18位、最下位なんですけど、そこから最終的にはリーグ中盤1011位ぐらい目指していけたらなというふうには思っていますね。個人的な目標としては今サイドでプレーさせてもらっているので、SBSH、左サイド、右サイド両方をやったりしているんですけど、そこで自分でしっかりゴールを決める所決めたりとか確実にアシストできる所、しっかりアシストできたり、そういった数字を今シーズンは意識してやっていけたらなって思います。

 

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