今回は、選手としてドイツ4部リーグでプレーした後、ドイツA級ライセンスを取得し、現在はドイツの5部リーグで監督を務めるマルコ・ライフェンシャイト氏に日本人選手についてのインタビューを行いました。

 

「ドイツで活躍するために必要なこととは一体何か。日本人選手の長所とは。」  

 

マルコ氏は日本人長期留学生、海外遠征、短期留学生、自クラブでプレーしてきた日本人選手含め、これまで多くの日本人選手を実際に見てきました。そこでそんなドイツ人監督に日本人選手が海外で活躍するために必要なこと、日本人選手が伸ばすべき点について伺いました。  

 

現在海外でプレーする人(特にドイツ)、これから海外でプレーする人は是非ご覧ください!

 

 

Q1. 自己紹介をお願いします。

A. 私の名前はマルコ・ライフェンシャイト、年齢は38歳です。現在は監督として6年目になります。3年半前からアイスバッハタールという私の出身クラブで監督をしています。私たちは18/19シーズンに6部リーグを優勝、昇格し、19/20シーズンからは5部リーグに相当するオーバーリーガに属しています。また、私の活動を通してドイツに来る日本の学校やチームなどを指導する機会があります。その時は毎回、本当に楽しく活動させてもらいました。これまでに多くの日本人選手を指導しているので、私にとって日本人選手は珍しい存在ではありません。

 

 

Q2. 日本人選手にとって重要なことは?

A. とても重要なのは、オープンになり、サッカー文化に関与していくことです。ドイツのチームが日本人とオープンな関係でスタートするために日本人に はまだドイツ語が正しく話すことが出来なかったり、表現が出来なかったとしても勇気を持ってコンタクトを取っていくことが大切です。その結果、自分でチームでの場所を勝ち得ることに繋がります。サッカーには頭で判断する事が非常に多くあります。もし私が正しく理解出来なければ、トップパフォーマンスを引き出すことが出来ません。なので、常に共に戦うのです。私が思うに、私たちドイツ人も日本人から学ぶことが出来ます。私たちは自信と勇気のある選手を求めています。決して機械的な選手ではありません。

 

 

Q3. 日本人選手の伸ばすべき点は?

A. 私たちドイツ人は1対1の戦いにおいては優勢ではないかと思います。日本のチームの指導やブンデスリーガクラブのアカデミーチームとの対戦から、日本人は1対1の戦いにおいて必要なアグレッシブさを補うことを知り得ることが出来ました。テクニック面においてはトップレベルと言えるでしょう。戦術面においては改善が必要です。それぞれの国でそれぞれのサッカーがあります。ドイツでは少しフィジカル的なサッカーのため、その部分に関して日本人選手はもう少し安定性が必要となります。フィジカル面と戦術面においてドイツ人が優位と言えます。私は決してフィジカルのみを言っているのではありません。日本人もとても良い部分もあります。これは私がその都度見てきたことです。しかし、安定性に関してはもう少し必要となります。それと戦術面の柔軟性です。これはドイツに来る日本人によく見られます。日本人選手はピッチ上でどう振る舞えば良いかまだ正しく理解していないようです。様々なバリエーションの戦術を理解する必要があります。

 

 

Q4. ドイツに来る前にすべきことは?

A. 準備は非常に重要です。新しい文化に触れ、自分たちの親元を離れることを頭に入れておかなければなりません。ですので、出来るだけベストな準備をすることです。つまりそれは語学です。サッカーは多くの場面が頭の中で決められます。例えば指示です。指示に関しては良い技術を持っていても補うことは出来ません。サッカーはチームスポーツであり、全てにおいてコミュニケーションが必要となります。国(ドイツ)の情報を得ることや、フィジカル面を適応させる準備をしておいた方が良いです。ブンデスリーガのレベルでもアマチュアレベルでも関係なく、ドイツサッカーについての知識や準備は非常に重要です。何度も言うように国によってサッカーは異なります。ですので、重要なのはその国のサッカーを知っておくことです。

 

 

Q5. 選手はどのようにチームに溶け込めば良いですか?

A. 統一が一番大切です。全ての人が同じではないのは百も承知です。すべでの人が寄り添い、お世話をしてくることは期待しない方が良いです。期待してドイツに来る人は何が出来るのか、フレンドリーでオープンな人に人は寄ってくることを知っておいた方が良いと思います。語学が出来なくても、常に扉は開かれています。文章を間違えても私は助けることが出来ます。なぜなら、会話が統一の大きな助けになってくれるからです。

 

 

Q6. 日本人がよりレベルの高いリーグでプレーする為には?

A. 私たちドイツ人と日本人は規律や精神の部分において似ている部分があります。それは根本的な話ではなく、ドイツでは過去10年から15年で教育において変化をしました。それは規律においてのみではありません。私個人、常に日本人はその団結力を持って、日本のチームとドイツのチームが同等のパフォーマンスであったことを見てきました。集団で話し合い、それはとてもよく機能しています。ただ1対1での勇気、ゴールを狙うこと、個人で責任を受けることに関しては少し足りない部分があります。それが〝ただの〝チームの一部であることは知っています。日本人が改善しなければならない大きな違いだと思います。私たちドイツ人もサッカーにおいて個人の育成を学びました。ドイツであれ日本であれ、しっかり機能した守備を普通のパスサッカーで突破することは容易ではありません。私が思うに枠組みで切り取ることがとても重要だと思います。私は日本の繰り返し行う教えは良いと思います。ただドイツの教えとは大きく異なります。私たちはここでは選手に練習中に多くの自由を与えます。そうすることでリーグ戦において、必要な決断をすることが出来るからです。サッカーは決断のスポーツです。しっかり機能した守備を普通のパスサッカーで突破することは容易ではありません。それは監督が好む機械的なものではありません。私は違う状況が起こりうる練習をします。そのため私たちは選手に練習から試合に変換することを必要とします。私たちはスペインから取り込んだロンド式の練習をたくさん行います。そこでは選手は短い時間で多くの判断をしなければなりません。このように練習をするのはブンデスリーガのみでなく、5部リーグでも私たちの育成チームでも行われています。私たちは自立した、一人前の選手を育てています。

 

 

マルコ氏のインタビュー映像はこちら👇

 

   

 

 

 

前回のインタビュー動画(ドイツ6部クラブ監督)はこちら👇

 

 

 

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