ドイツ人指導者へのスペシャルインタビュー第3回目となる今回は、昨年までドイツ7部監督を務め、今年から女子ブンデスリーガ1部を戦うアイントラハト・フランクフルトのスカウトを務めるバイラム・メメット氏に日本人選手についてインタビューを行いました。

 

 

Q1. 自己紹介をお願いします。

A. こんにちは。私の名前は、バイラム・メメット(Bayram Mehmet)です。私はフランクフルトに住んでいて、サッカーの指導を始めてから約12年半になります。最初は15歳以下の育成年代からキャリアをスタートさせ、U19のヘッセンリーガ(ユース2部リーグ)まで経験し、成人チームへと移行していきました。当時は8部リーグで、その後、7部の監督、6部のチームでは5部リーグ昇格も成し遂げました。

 

Q2. これまで何人の日本人選手に関わってきましたか?

A. 私はこれまで14名の選手と関わってきました。GKからFWまで様々なポジションの選手たちです。19歳と若い選手もいて、彼はユースでもプレーできましたが、成人チームで一緒にトレーニングをしました。

 

Q3. 日本人選手の良い点は?

A. 日本人選手の良いところで確実に言える長所は、彼らの考えや態度です。規律を守り、学ぶ姿勢を持っています。彼らは何かを達成するためにドイツに来ています。そのため、彼らはドイツ語の習得やサッカーをプレーすることに対して高い集中力で取り組みます。一人の人間としては、親切で、友好的で、助け合いの精神があります。全てのトレーニングで力を発揮することが重要で、ピッチ上、練習中、もしくは試合中に限界まで出し切ることです。

もし監督が課題を与えたときは、彼らはまず質問をするのではなく、自分で取り組み、自分で試し、素早く適応します。これは凄いことです。近年では練習に対して、質問したり意見を言う選手を多く出てきているので、このような対応は素晴らしく思います。

 

Q4. 日本人選手には何が欠けていますか?

日本人に欠けているところはコミュニケーションです。これはドイツ人選手と比べるとマイナスな要素になります。ドイツに来る日本人選手は準備が大切で、日本でドイツ語を完璧に学べるかは疑問ですが、ここドイツでプレーするのであれば、日本での準備が助けになります。例えば、サッカー用語は日本でも学べます。監督やチームメイトに自分の言葉で何かを伝えることができます。チームメイトに何かを伝えたいときに例えば、「相手が来てるぞ!」、「裏!」、「広く!」、「ワンツー!」、「ズレろ!」など。これらの言葉は彼らにとっても難しい言葉ではないと思います。

次はサッカーに特化した部分で、フィジカル面に足りない部分があります。もちろん良い部分では彼らはスピードがあり、ドリブルができ、テクニックがあります。しかし、1対1の戦いの評価としては、残念ながら良くありません。【1対1の戦い】【後ろ方向へのハードワーク】【ボールに対するプレス】に関しては確実に欠けているので、改善が必要です。

 

Q5. 日本人選手にとって大切なことは?

先ほど伝えたように準備が大切になります。学んで、学んで、学ぶこと。

統一はチームとして、とても重要です。チーム内では監督、もしくはチームメイトを通じて学ぶことは簡単に出来ます。もちろんドイツに来れば、語学学校で学べ、助けになります。しかし、まずは準備をしてここ(ドイツ)へ来ること。準備はとても重要です。

練習前、例えば、チームメイトとたくさんコンタクトを取ることが出来ます。お互いを知ることもできます。練習後、すぐにシャワーを浴びで家へ帰るのではなく、クラブでチームメイトとサッカーを見たりして過ごす時間なども重要です。

もしチームを変えたとき、今ではFUSSBALL.DEなどのサイトでチームメイトの名前を調べることができます。顔写真が載っているところもあります。もし名前を事前に知っていれば、ピッチ上でのコミュニケーションの助けになりますし、例えば、「ワンツー!」でも、ボールを受けるときでも、「パスをくれ!」と言う時に名前を言うのと言わないのでは大きな違いが生まれます。

 

 

バイラム氏のインタビュー映像はこちら👇

 

 

 

前回のインタビュー動画(ドイツ5部クラブ監督)はこちら👇

 

 

 

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