近年、ヨーロッパでの日本人選手活躍により、多くの若手有望選手が海を渡ったサッカー界。  

特にその中でもドイツでの日本人選手活躍は目覚ましく、新しい記憶でいえばボルシア・ドルトムント時代の香川真司選手が挙げられるでしょう。  

 

その後多くの選手がドイツ移籍を果たしましたが、加入直後から香川選手のような活躍をできた選手はいないと思います。  

 

2020年現在、ブンデスリーガ1部ではフランクフルトの長谷部誠選手、鎌田大地選手、ブレーメンの大迫勇也選手、ブンデスリーガ2部ではザンクトパウリの宮市亮選手、ハノーファーの原口元気選手、シュツットガルトの遠藤航選手が各クラブで地位を築いているが、思った通りの活躍ができず、帰国したり他国に移籍した選手も少なくありません。  

 

つまり、日本代表に選出されるほどのレベルの選手であっても、すぐにドイツサッカーに馴染み活躍するということは容易ではないということです。  

 

これはプロに限った話ではなく、アマチュアリーグでも同じことが言えます。  

日本で通用していたが、ドイツではなかなか活躍できない選手もいれば、逆に日本で結果を残せなかったが、ドイツで化ける選手だっています。  

 

では、「ドイツで活躍するために必要なこととは一体何か。」  

 

今回は、これまで多くの日本人選手を実際に見てきたドイツ6部クラブの監督に日本人選手が海外で活躍するために必要なことについて伺いました  

 

 

  Q1. 自己紹介をお願いします。

A. 私の名前はスヴェンバルドゥスです。年齢は33歳です。現在はラインランド地区にあるトゥス・モンタバウアーで監督をしています。3年前からトゥス・モンタバウアーの地域リーグチームの監督をしており、今シーズン6部リーグへの昇格を決めました。  

 

Q2. これまで何人の日本人選手に関わってきましたか?

A. 私はこれまで多くの日本人選手に関わってきました。おそらく10人から15人で、それぞれプレースタイルや年齢の違う選手です。私は多くの日本人選手のテクニック面においてにとても感銘を受けています。試合中もそのテクニックでとてもチームの助けになっています。  

 

Q3. 日本人選手の良い点は?

A. 日本人選手は何よりテクニックに長けています。身長は少し低いですが、しっかりボールを繋ぐことができます。さらには走力もあり規律があります。私の意見では、日本人選手の規律を守ることや礼儀正しいところがとても素晴らしいと思います。彼らは監督が選手に望んでいることに挑戦してくれています。さらに私がいつも感心されるのは、新しいことを学ぶ姿勢、成長に対する姿勢です。  

 

Q4. 日本人選手には何が欠けていますか?どの点をよくするべきですか?

A. 彼らに何が欠けているのを言いたいのではなく、もし、ドイツに来た時点でもう少しドイツ語が話せれば、ピッチ上でより良いコミュニケーションが取れるだろうなと思います。コミュニケーションなしで、ピッチ上はうまくいきません。選手は言葉で試合に大きな影響を与え、チームメイトを助けることができます。日本人選手がドイツ語を話せるということは非常に重要です。何人かの日本人に対しては体格をまだもう少し大きくできるのではないかと感じています。日本人は小さな選手が多いですが、1対1の戦いで積極的であるということはとても重要です。もちろん戦う姿勢も非常に重要です。  

 

Q5. 日本人選手とドイツ人選手の違いは?

A. 日本人選手とドイツ人選手の違いに答えを出すのは難しいです。ドイツに来ている日本人選手のメンタリティは素晴らしいと感じています。しかし何より、とても静かで、むしろ内向的です。試合では感情で味方を引きつけ、信頼を勝ち得ることも重要です。日本人はまだ自分自身をもっと表現できると思います。ドイツ人選手はとても外交的なので、そういった選手が責任を持ち、試合を引っ張っていってくれていると思います。  

 

Q6. 選手はどのようにチームに溶け込めば良いですか?

A. 溶け込み方は人それぞれです。日本人選手は勇気を持ってチームメイトに近づいていった方がいいです。何かを試したり、質問したり。躊躇するのではなく、好奇心を持つことです。分からなくても「もう1回言ってくれる?」、「今の理解出来なかった。」と伝えることも重要です。監督やチームメイトが来るまで待つのではなく、自分から積極的に何かを掴みに行くことです。「これを知りたい。吸収したい。自分もチームの一員として同じ方向を向いて一つ一つ進む。」ということを自分から表現することです。  

 

Q7. 日本人があなたのいた4部などでプレーする為に必要な事は何ですか?

A. 絶対的にやり抜く力が必要です。上のレベルになればなるほど厳しい環境となります。そこで最高の能力が発揮するためには自分を信じないといけません。これが最も重要です。試合は一緒に行い、一緒に作り上げますが、常に他の選手と同じように歩むのではなく、自分自身で状況を切り開かなければなりません。自信を持っていなければ、戦力として見なされません。確実に言えることは自分を信じることと、その時に監督が求めていること表現できることです。    

 

 

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