はじめに
8月14日に遂にドイツ・ブンデスリーガが始まった。それよりも先に戦いの火蓋が切って落とされたのが3.LIGA(ドイツ3部)。このリーグには過去には1部リーグにも所属していたチームもいて、毎年、激しい昇格・降格争いが行われている。3.LIGAはブンデス1部や2部と負けないぐらいのクラブ施設を兼ね備えており、熱狂度も変わらない。サッカー環境はJ2以上と言われており、J1に匹敵する設備を整えている。このサッカー大国ドイツのプロリーグに日本人留学生として初めて挑むのが、WFCのサポート選手であるヴィクトリア・ベルリンの山田真史。今回はそこでドイツ3部とJ2の観客数の違いや給料の違いについて説明していこう。
1. ドイツ3部とJ2の平均観客動員数
2018/2019シーズンの3.LIGAの1試合あたりの平均観客動員数は8,132人。対してJ2の平均観客動員数7,176人(2019年シーズン)だった。ちなみに直近に始まった3.LIGAの開幕戦で一番多く観客が入ったスタジアムは1.FC マクデブルクのホーム、MDCC-Arenaで27,789人。そして過去に最高観客数を記録したのが2009年に10年ぶりに2部への昇格をかかったフォルトゥナ・デュッセルドルフ対ヴェルダー・ブレーメン Ⅱとの試合で。その数はなんと50,095人の観客。結果はフォルトゥナが勝利して、10年ぶりの昇格を決めた。
下の表が過去7年間の3.LIGAの平均観客動員数。コロナ感染症によって無観客や入場制限が行われた2019/2020、2020/2021シーズンを除いて毎試合、多くの観客がスタジアムへ来場しているのが分かる。今年は是非、山田 真史の所属するヴィクトリア・ベルリンそして3.LIGAにも熱い注目をしてほしい。
ドイツ3部とJ2の観客動員数 比較表
引用先: https://www.dfb.de/3-liga/statistik/zuschauerzahlen/
2. ドイツ3部と日本の2部リーグの選手の給料について
3.LIGA(ドイツ3部)でプレーしている選手の平均年俸は約1400万円。対してJ2でプレーしている選手の平均年俸は400万円から500万円。その差はおよそ約3倍になる。また日本のJ3クラブチームは、『プロ契約選手の保有人数が3人以上」という規定になっており、アマチュア選手とプロ選手の数は様々で、数少ないプロ契約の選手でも、平均年俸は300万円から400万円となっている。それゆえ、中にはサッカースクールのコーチなどの副業をしながら私生活をしている選手もいる。
終わりに
遂に始まった3.LIGA。現在、山田 真史が所属するヴィクトリア・ベルリンは開幕3連勝など好調を見せ、9試合を終えて勝ち点を17獲得し暫定2位。今年はこれまで日本人の馴染みがなかった3.LIGAの試合、そして山田真史にも是非注目してほしい。
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