11月21日にドイツに到着した元Jリーガー・幸野志有人。翌日22日には早速ドイツ4部のRot Weiß Koblenzのトライアウトに臨んだ。10時にはスタジアムに集合し、施設を一通り目にし、充実した施設に感嘆した様子を見せた。11時から遂に練習がスタート。

ウォーミングアップの後、ハンドボールでさらに身体を温め、ハーフコートで8対8のゲームが行われた。ゲームでは、初めての練習参加という事でなかなかボールに触れなかったり、ドイツ人のフィジカルの強さに苦戦を強いられる場面が見受けられた。

束の間の休息を取り、午後4時から再びトレーニングがスタート。4チームに分かれてのシュートゲームが行われ、1ゴールを決めた。

1日目のトライアウトを終え、「今日は午後4対4だけだったんですけど、対人のデュエルみたいなところを求めているのかなと感じたし、僕自身デュエルを強みとしているプレイヤーではないんですけど、ここでそういうデュエルもできるってところを見せておかないと、やっぱダメだなと思ったので、ゴールと球際を意識してやりました。綺麗にとかは考えず、泥臭くやりました。」と語った。

Koblenzでのトライアウト2日目も午前午後と2部練習。午前中は筋力トレーニングに励み、午後は10対10のゲーム。ゲーゲンプレス、ハイプレス、カウンターが主体となって行われたゲームでは、ロングボールが飛び交う状況に持ち味を発揮できないまま練習を終えてしまう。

2日目のトライアウトを終えて結果は残念ながら不合格となってしまったが、「今日の午後のトレーニングでアピールしなきゃいけないなと思って、本当に自分なりに強い覚悟で挑んだんですけど、結構バンバン蹴って難しい状況で、こういうところに適応しないといけないなと思いました。郷に入れば郷に従えじゃないですけど、それに合わせてゲーゲンプレスみたいに追い掛けてはいたんですけど、難しさは感じつつ、こういうところで自分を出していかないと評価されないと思うんで、逆にと言うか良い経験になったと思います。」と口にした。

幸野志有人のドイツでの挑戦はまだ始まったばかり。この経験を活かし、次のトライアウト先での契約を目指す。

WFCでは、プロサッカー選手“幸野 志有人”のドイツでの挑戦をサポートし、トライアウトをはじめ今後の動向を追っていく。