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「2018年09月」の記事

トレーナ短期研修 In ドイツ

2018年9月7日 / トレーナー, 最新情報

トレーナ短期研修 In ドイツ

ドイツにトレーナー研修で来た木場君の日記を掲載します。

【1日目】

もともとの予定には無かったのですがエージェントのご厚意で、サッカー遠征に来ていた京都府U-14の最終日に帯同させて頂きました。お昼までにドイツサッカー協会・フランクフルトのスタジアムツアーをしました。窓のガラスに試合毎の結果が書いてあったり、獲得してきたものすごい量のタイトルが飾ってあり歴史を感じることが出来てドイツにとってのサッカーの立ち位置が少し分かった気がしました。スタジアムツアーではミュージアムからロッカールーム、スタジアムまで普段見られないところまで見られたので興奮しっぱなしでした。その前に行ったファンショップでは思わずたくさん買ってしまいました。午後からは京都府選抜の試合でしたが連戦していたということもあり疲労が蓄積しているように感じました。そして、背部痛により試合を欠場していた選手がいたのでケアをさせて頂きました。最後だったのでなんとか試合に出られる状態まで持っていけたので良かったです。ですが、果たしてここで出して良い状態なのかなど初日から凄く考える機会でした。

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【2日目】

この日はFFCフランクフルトという女子のブンデスリーガ1部のチームでフィジオ(トレーナー)をされている方の活動を見てお話しさせて頂きました。

ドイツ語がまだ完璧ではないと仰っていてその分検査や触診を入念にされている印象でした。また、選手は練習開始時間にグラウンドに出ていないと罰金等があるらしく時間との勝負でもあり限られた短い時間の中で状態把握から処置までスムーズで一連の流れをみて経験に基づくスピードの必要性を学びました。

その後はリューデスハイムという地区の観光に行きました。地域一帯が世界遺産に登録されており、ヨーロッパ感溢れる街並みに圧倒されました。ゴンドラで高台まで登りそこから見下ろす街は絶景でした。

 

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【3日目】

この日は長谷部選手が所属するアイントラハトフランクフルトの公開練習を見学しに行きました。生で見るブンデスリーガの選手は大きくて早かったです。そして、当然ですがパスやトラップなどの基礎のレベルがとても高かったです。外国の選手はボール取られないプレーが上手だなと思いました。また、上半身がしっかりしてる印象で上がぶれないからこそ1歩目の速さであったり無理に見える体勢でもプレー出来るのかと感じました。

練習後には長谷部選手と写真を撮って頂き、サッカー好きとして夢のような時間でした。

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【4日目】

この日は長谷部選手の所属するフランクフルトでフィジオをされている方にお会いしてお話しを聞く機会を頂きました。現在、ブンデスリーガで唯一のフィジオでこの方にお会いするのが今回の短期留学の1番の目的でもありました。現在に至ったプロセス、日本と違う部分、体の見方、どのような治療やケアをされているのか、具体的な傷病についての対処など短い時間でしたが疑問に優しく丁寧に答えて下さいました。1番印象に残っているのは最後に「いま、日本代表の選手の体を触れる?」と聞かれたことです。すぐに触れませんと答えました。世界トップレベルのシビアな世界で生きていくには僕が受けた質問のような意識を持ち続けなければならないのだと感じました。

その後日本人選手が所属する5部の試合を観戦に行きました。まず驚いたのは観客の多さです。数百人はいたと思います。サッカー先進国という感じでした。この様な環境は選手のモチベーションにもなり全体の底上げに繋がるのかなと思いました。実際にプレースピードやフィジカルも日本のそれとは全く違いました。この中でプレーしている日本人も改めて凄いなと一層応援する気持ちになれました。

 

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【5日目】

この日はフランクフルトのフィジオでもあるドイツの方が働かれている診療

所にお邪魔させて頂きました。ドイツではフィジオというと理学療法士が一般的らしいのですがここにはハイルプラクティカー(自然療法士)と呼ばれる国家資格を持ったセラピストが勤務されていて整骨院鍼灸院のようにベッドがあり治療を行うスペース、ジムのように器具があり運動療法を行うスペースがありとても複合的な施設でした。治療室も壁の薄さが分かれていてよりプライバシーに関わる話をする患者さんによって使い分けるそうです。さらに、このハイルプラクティカーという資格は注射なども打てるためそのような設備もありました。施設全体として日本より消毒設備など衛生に厳しい印象でした。ハイルプラクティカーは医者と柔道整復師や鍼灸師の間のような資格で処方箋も書けるらしく、治療もオステオパシーやカイロプラクティックなど何でもすると仰っていていました。そのため、中にはエビデンスのない治療法を推す方もいてドイツ国内でもその資格自体や制度が問題視されている部分もあるとのことでした。病院×治療院×ジムという感覚でした。患者さんだけでなくトップアスリートも訪れるそうです。このような複合的な施設は施術者・患者や利用者ともに選択肢が広がり様々な方向からアプローチ出来るので1つの理想型だと感じました。

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【6日目】

この日もFFCの練習を見学しました。前回見学した際に出た疑問に答えて頂いたり施術を見させて頂きました。いかに可動域を出すかに注目されているようでそのために関節周囲筋を1つずつ緩めたりアライメントを整えたりされていました。考えは理解できてもアプローチは複数あるのでとても勉強になりました。

【7日目】

この日はリーグ王者とカップ王者が試合を行うドイツスーパーカップがありました。リーグ王者はバイエルン、カップ王者はフランクフルトでした。会場は初日にツアーで訪れたフランクフルトの本拠地で、その時とは違い満員のお客さんで埋め尽くされたスタジアムは熱気が凄かったです。フランクフルトのホームなのでサポーターもフランクフルトの方が多く、バイエルンの選手がアップで出てきた時には大ブーイングで思わず笑ってしまいました。優しそうなおじさんも試合が始まるとかなりヒートアップしていて多くのドイツ人にとってサッカーは生活の一部なんだと感じました。結果はフランクフルトが負けてしまいましたが一生忘れられない思い出になりました。

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【8日目】

この日はICEと呼ばれる新幹線でオランダに向かいました。チケットは事前にエージェントに取って頂きました。新幹線内にはWi-Fiがあったので快適でした。また、日本ではあまり見慣れない2階建ての新幹線があったりレンガ作りのヨーロッパの雰囲気ある駅は見ていて楽しかったです。ほとんどのヨーロッパ間の移動はシェンゲン協定があるので出入国審査は要らないらしく今回も何もありませんでした。乗り換えが数回ありましたが、何番ホームなのか、時間、新幹線の番号を確認していたので特に問題なく乗り換えられました。約5時間ほどでオランダに着きました。

【9日目】

オランダに来たのはライデンという町で日本人の鍼灸マッサージ師の先生が開業されている治療院を訪ねるためでした。短い時間でしたがオランダの医療事情や国民性、先生がオランダに来られたプロセス、日本での経験、自分自身が進みたい道へのアドバイスなど非常に濃い時間となりました。ライデンでは年齢問わずほとんどの人が自転車を利用していて健康意識がとても高いらしくその中で経営していく難しさ、保険との兼ね合いもありやはり大変とのことでした。現在は日蘭の友好のお陰で日本人のビザが取得しやすいのですがそれもあと数年で終わるかもしれないと聞き、尚更、この日本人でならないといけないという存在にならなければ外国で働くのは厳しくなるなと感じました。

【10日目】

この日はオランダからドイツへ帰ってきました。オランダは水路が多くカラ

フルな家が建ち並んでいて何度見ても飽きなかったです。最低限の街頭で街の景観にマッチしてとても綺麗でした。

ドイツに着いてからは日本人選手が所属する10部の練習を見学しました。このチームには女性のフィジオがいて故障明けの選手に対してフィジカル系のトレーニングを行っていました。10部でもチームスタッフが整備されていて

プレーヤーにとっては最高の環境だと思いました。

【11日目】

この日は午後から日本人選手が2人所属する女子のフランクフルトの練習を見学しました。大きな選手が多いのが印象に残っています。その中でも日本人選手は技術が高いように感じました。そういった意味では良く聞く技術的には日本人も負けていないというのは本当なのかなと思いました。

まとめ

実際に外国でフィジオとして活躍されている先生方にお会いしてお話ししてこの上なく刺激になりました。体の見方や対処はもちろん、フィジオとしてのスタンス、心構えなども勉強になりました。自分に足りない部分や目標までの距離がみえたので日本に帰ってからもより一層頑張れます。この様な機会を作って下さったエージェント、先生方、ありがとうございました。

そして、サッカー先進国の一部を見ることができたのも良かったです。プロ

でなくとも人工芝のグラウンド、道具などもしっかり揃っていて強くなる理由が少し分かった気がしました。今回、実際に来て自分の目で見て肌で感じるのは本当に大切だと感じました。この経験を忘れずに活かして世界に通用するフィジオを目指して頑張ります。ありがとうございました。

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